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J2第4節アルビレックス新潟VSブラウブリッツ秋田の話題はこちら

  • 執筆者の写真: こうずてぃーびー
    こうずてぃーびー
  • 2022年3月13日
  • 読了時間: 10分

プレビュー





生配信




振り返り






ポイントは3点

◆失点シーンから派生する小島&阿部GKどっち論について

◆ピッチ状態について

◆監督の指揮について


◆失点シーンから派生する小島&阿部GKどっち論について

これ、特に小島スタメンで勝てていないと毎回阿部待望論が浮上しますが現状それぞれに良さがあり欠点もありますが「勝てていないこと」がそもそもの原因だと思っています。

4試合終わって4失点。GKに防ぐチャンスがあったか?と言われるとノーチャンスな失点が少なくとも半分はあるだろうと。これは小島だろうが阿部だろうが変わらないとすると、すぐにスタメンを変えるほどのプレーの質か?と問われるとそんなことは無いと思うわけです。

4失点に対して得点が3。J1昇格を目指すチームとしては少ないです。決定力不足に関しては2節の大宮戦以降言われ続けていますが、仙台戦でもチャンスは作れていただけにシーズン開幕からの課題となっています。

加えてアルベルト監督時代の昨年中盤以降に失速したころから考えると、決定力不足は慢性的な課題として捉えてよさそうです。

サッカーという競技の性質上、1試合1失点ペースでGKだけに責任を押し付ける形でスタメン入れ替えを提唱するのはいささか短絡的な気がしてなりません。4試合の中では冷静に処理をする場面が多かったり(ハイボール処理とか)、フィードの精度や、リベロ的にビルドアップに参加するという意味では小島選手のタスク遂行はある程度及第点と捉えてもよさそうです。確かにボールの持ち方でいささか不安定な場面も幾度か見られましたが、90分で起こりうるミスの回数の範疇かと。

おそらく阿部選手待望論を提唱する方の多くは昨年序盤の好調時の主戦GKだからというのと新潟ユース出身という2つの視点が大きく影響していると思います。

阿部選手の去年の出場試合の成績はサブになるまでの1節から17節までが11勝4分2敗

スタメン返り咲きの28節から42節までが4勝6分5敗

小島は去年2勝4分3敗。

ちなみに2020年の小島の出場試合の成績は9勝7分6敗

この比較でも阿部選手待望論は序盤の好調時の印象に引っ張られてる説はある程度説明がつきます。

というか小島が出ても阿部が出てもクオリティにそこまで落差が無いという編成になっているところをポジティブに捉えることも可能です。

東口がケガして黒河が出てきたり、守田が欠場して川浪が出てきたころに比べたら2選手の質的な意味ではチームとしてリスクヘッジがある程度できている状態です。

また、阿部選手待望論の中にはとにかく状況を変えたいという意味合いの方もいるかもしれません。阿部選手が出ても負ける用なら原因はGKではないと、ではどこか?ということで別の犯人探しに移行するわけですが、既に4試合終えて見えている部分としてはやはり

  • 決定力不足

  • アンカーシステムによるスペースの穴埋めポジショニングのズレ

  • 球際で勝てない(メンタル)

この辺りの解決がGKどうこうよりも手を付ける優先順位は高い印象があります。なので秋田戦の失点のシーンも動画内でもその後コメントでご指摘いただいた内容にも丁寧に返信させていただきましたが、GKの責任が0というわけではないがそもそも1対1の局面になってしまうようなパスを通させた原因をなくすような取り組みをしなければならないよね?というのが私の思う所です。

その原因がシステム的な意味でアンカーだからなのか、SBのポジションなのか、CBのインターセプト可能な位置取りでいなかったことなのか?複合的に要因があるわけですが、ポジショナルプレーを標榜しているチームにしては各選手のポジショニングが良くなかった局面ではあったので修正していきましょうという視点です。

結果が出ていない時は原因を特定の誰かになすりつけて犯人扱いする流れはどうしてもでてきてしまいますが、私からしたらGKに関しては2017から2019年までの大谷に比べたら小島と阿部でどっちが良いと言える状況がどんなにマシかと思ってしまいます。

特に2019年に関してはGK大谷で取りこぼした試合の数はおそらくアルビ歴代ワーストだと思っています。得点王のレオナルドもいたし、去年琉球で活躍した田口を一回も使わなかった吉永監督の判断ミスだと結果論では言えるわけですが。

今回はGKよりも他の原因に目を向けることが勝利へのポイントと言うことを取り上げてみました。


◆ピッチ状態について

秋田戦を語るうえで話題になっていたのがピッチコンディションの悪さでした。

昨シーズンも芝がボコボコでボールがうまく走らないためボールをつないでいくスタイルの新潟からしたら自分たちのサッカーをしにくい環境のソユースタジアムのピッチコンディションですが、この日は降雨もありドロドロの状態。水たまりもチラホラできていてボールは余計に走らない状態でした。

加えて秋田のスタイルがストーミングサッカーと呼ばれるスタイルで相手に時間的余裕を与えずにボールを奪いに来てすばやく攻める形を志向しているため、そのような劣悪なピッチコンディションでいつも通りアルビがパスを繋ごうものなら格好の餌食になることは容易に想像できました。

選手の試合後コメントでもありましたが前半は特に繋ぐのか?割り切って前に蹴りだすのか?という意志統一ができていなかったため、秋田が新潟陣内でプレーする時間が多く、CKの比較だけで8:1と圧倒的な差が出るくらい押し込まれていました。

ただ、そこも踏まえて事前にリサーチできていたはずで試合前にそこの足並みを揃えるところまで監督コーチが関与していなかったことの裏返しでもあるので指揮指導に疑義が生じるわけでもありますが…。

秋田にはフィジカルや高身長に強みのある選手が多いです。一方で新潟には180cm一上の選手が特に前線には少なく、ボールが走らないピッチでパスやドリブルはいつも以上にしづらい状況でした。

ではどうすればよかったのか?

ボールキープができる選手は谷口、イッペイ、伊藤、高木くらい。前半15分でイッペイが負傷交代したのは思いのほか痛かったと思います。

加えて高木も劣悪なピッチで足を滑らせる場面が多く、実際前線でボールを収められる選手とすると谷口のみ、しいて言えば伊藤もプラスという感じで明らかに起点となれる選手の枚数が足りていなかったです。

そうなるとなかなか押し込めません。いつもであればパスを繋ぎながらスペースを突いて前進しますがそれも難しい。前にいったん当ててハーフスペースを狙う連動性も鈴木ほど谷口は得意ではない。キープをしようとしても至恩や矢村ではフィジカルさで秋田に対抗できない。

そんな状態が続き、攻撃の糸口が見つけられません。

アルビの選手はポジショナルプレーで鍛えられた技術力も一つの強みです。泥んこのピッチでも秋田の選手よりボールの使い方は上手です。そこをもっと生かして前進するなど策を講じればよかったですが、そこでネックになるのが「判断力」です。

どこを突けば相手が困るか嫌がるか?ボールを持っている選手に対してどう動き出せばどれだけ良い選択肢が増えるか?そこの連動性。ボールを持っている選手持っていない選手の判断がまだまだ改善の余地があります。

後半の立ち上がり、風上になったこと以上に前進する気持ちが見えました。ただそれが45分継続しません。

判断力だけの問題でもなければメンタルだけの問題でも無いですが、そのどれもが秋田に対して上回ることができなかったのが敗戦の総合的な要因かなと思っています。

もちろん前半の秋田のエリア内でのハンドが見逃された場面でPKを取っていたら。

秋田の小柳が一対一の局面で決めていたら。

などなど、双方に決定的な場面はありましたがアルビからしたらそのポテンシャルを与えられた条件下の中で十分に出し切ったとは言えない出来だったように思います。

課題は山積しています。


◆監督の指揮について

秋田戦後の速報レビューではサムネに監督交代か?と付けましたが、これも結果が出ずにイライラしての感情論ではなく4試合終えての松橋監督にかかる懸念点がいくつか垣間見えてきていることが原因です。

まず、秋田戦からすると相手のスタイル(ストーミングサッカー)、ソユースタジアムのピッチコンディション(ボールが走りづらい)、当日の天気(余計にボールが走りづらい)という3要素が非常に重要なポイントでしたが、そこに対してなんらかの対策をしてきたとは思えない立ち上がりだったこと。

試合前の監督インタビューでは試合の最初から積極的に行くというコメントがあったものの、雨が重なったピッチ状態により圧をかけるのは秋田に追い風になっていました。加えて秋田のスタイルを実現するために新潟がパスを回すことが格好の餌食となり守勢に回り続けます。

前半0点で抑えたのはディフェンス陣の集中力と小島の丁寧なハイボール処理などがあったからだと思っていますが、45分の間に何か指示をして局面を変えることはできなかったのか?疑問です。

後半立ち上がり、新潟は見違えるように秋田に攻め込みます。特に後半10分から失点するまでは新潟の時間と言っていいくらいでした。

しかし秋田が前線を2枚同時替えをしてから流れが徐々に戻されます。

これも秋田の常套手段で、前線からプレスをかけ続けるのでスタメンの選手が90分持つことは最初から考えておらず、プレスの強度を維持しつづけるために選手交代をするのはわかっていたことでした。

攻勢をかけていた時に決められなかった決定力の無さは依然として課題にはなりますが、前半耐え抜いた守備陣の頑張りや後半も失点シーン以外では懸命の守備で防いでいた満身創痍の舞行龍などのプレーを見ていると、もっとチームとして相手を攻略する術を監督が授けて上げられなかったんだろうか?と疑問に思います。

また、唯一ボールのおさまりどころとして機能していた谷口を代えて、ドリブルに持ち味のあるが高さとフィジカルは足りない三戸を投入したことも、次にボールが収まっていた伊藤に代えて島田を投入したこともあまり意図がわかりませんでした。

秋田は先制したら守備固めには定評があり、加えてGK田中も当たってました。

先制点を取ることが肝心だったわけですが、前半守勢に回り、後半も相手のわかりきっていた選手交代で勢いを削がれ、なすすべなく負けてしまったような展開。

監督は何をしたかったのか?私にはよくわからなかったことが今後もこの人にチームを任せてJ1昇格と言う目標が達成されるのか?という疑問につながっています。

じゃあ後任は誰がいいんだ?とコメントもいただいたので丁寧に返信しましたが、噂のあったロティーナさんも面白いと思います。当時低迷していたヴェルディをプレーオフ圏内まで引き上げたリアリスト的な面とアルベルト監督とは違うもののポジショナルプレーという概念がベースになっているという面で面白いと思います。

日本人で言えば現山形のコーチをしている渡邉晋さん。仙台での実績もそうですし、ポジショナルプレーを志向しているという意味でも悪くないように思います。

あとは柳下監督。良くも悪くも癖がありますが、アルベルト監督のポジショナルプレーの土台があり、柳下監督の十八番のハイプレスショートカウンターが融合するとまさにポジショナルとストーミングの融合という意味で面白くなりそうだと思います。

他に言えばシャムスカ監督も面白いかもしれません。大分時代のスタイルはポゼッション寄り、加えて本人はモチベーターなのでメンタル面のテコ入れも期待できそう。

まぁ上記の人選でアルビが現実問題連れて来れるかは全くわかりませんが、今足りないものは修正力とメンタルコンディションを整えられる指導者だという点が伝われば。





 
 
 

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