J2第39節アルビレックス新潟vs モンテディオ山形の話題はこちら
- こうずてぃーびー
- 2022年10月1日
- 読了時間: 3分
山形戦プレビュー
勝ち点77で首位に立つ新潟は敵地山形に乗り込み昇格を賭けた一戦に臨む。そんな山形は勝ち点55で7位。1試合未消化試合があるのでプレーオフ圏内の6位仙台の勝ち点59は十分射程圏内とも言えるがここで勝ち点を落とすようだとプレーオフ圏内進出に暗雲立ち込める。新潟はこの試合に勝利して翌日行われる岡山が引き分け以下なら自動昇格が確定する。10月は山形以降も仙台、東京V、町田と手ごわい相手が控えているので松橋監督がいつも言っているように1戦必勝の体制で勝利をつかみ取れるか、ポゼッション、ポジショナルプレーを身上とするチーム同士の対決ともなる注目の一戦となろう。
◆山形のポイント
DAZNにて現時点で見れるハイライトを全て見て感じた所感をもとにピックアップしてみる。
まずはサイド攻撃。加藤國分を中心としたクロスは、クロス対応が弱いとされる新潟からしたら注意しなければならないだろう。デラトーレ、ディサロなど中央で競り勝てるクオリティを持った選手がいるのも強み。
次にハーフスペースへの侵入。これは半田陸が偽SB的にポジションを取ることでDFの背後や相手陣内奥深くを抉って折り返しにシュートなどというパターンが見られる。新潟もここ最近得点に結びついている展開は山形も得意ということである。チアゴアウベス、南、藤田あたりの連動で前線の選手とうまく連携する流れは脅威となる。DFとボランチの間のスペース、CBとSBの間のスペースが緩ければ山形的にはチャンスの回数は増えそうだ。
そしてセットプレー。FKもCKも得点に結びついている。新潟のセットプレーの守備対応はJ2でもよく整理されているが、集中力が切れた瞬間などは要注意となるだろう。新潟はJ2でも平均身長の高くない、むしろ低いチームなので山形の空中戦対策は必要となるだろう。
◆新潟のポイント
新潟対策をどれほど敷いてくるか次第ではあるが、お互いのスタイルのぶつかり合いになったほうが新潟的には都合がいい。同じスタイルなら質が高い方が結果的に優位になるのが定説だからである。
ここまで38試合戦ってきて誰が出てもある程度のクオリティを維持し、勝利を積み上げてきた実績に裏打ちされたスタイルの熟成度はJ2でもトップと言っていいだろう。
一方、山形の得意なクロス攻撃、セットプレーにはよく注意しなければならない。
新潟はSHの守備対応が選手によって強度にばらつきがあるので極力クロスを上げさせないためにもSBとボランチのカバー&プレスの取り組みがカギになりそう。
そして、その中にあって極力ファールを取られないというミッションも追加される。
カード数が今季は減っているというデータもある通り、今季のアルビはノーファールでボールを奪えるシーンが増えている。
これはフットボールコンタクトに対する捉え方が変わってきたことも影響しているだろうが良い傾向である。セットプレーも武器である山形相手に不用意に危険な位置でファウルすることは避けたい。
トーマスデンが代表から帰ってきて即出場となるかは読めないが今の新潟なら守護神小島の存在も含めて集中して守り切ることはできるだろう。
この試合も先制点を奪うことと、セカンドボールの攻防は鍵になってくるだろう。さらに前節の反省を踏まえると攻撃のアイデア。3人目の動きと呼ばれる連動性をいかに出して決定的なシーンを増やすかが一番重要になる。
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