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J2第28節アルビレックス新潟vsファジアーノ岡山の話題はこちら

  • 執筆者の写真: こうずてぃーびー
    こうずてぃーびー
  • 2022年7月22日
  • 読了時間: 10分

更新日:2022年8月9日

プレビュー



現在首位の新潟は勝ち点54。今回対戦する岡山は5位で勝ち点41。4位長崎が勝ち点43。3位仙台が勝ち点51なので上位3チームを4位以下のチームは切り崩したいという図式になっている。

新潟は岡山との相性はあまり良くないと見ている。去年は大誤審もあり敗戦。今年の対戦では岡山のホームで先制しながら追いつかれてドローという結果だった。ホームでの勝率の高い新潟にとっては自動昇格圏をキープし続けるためにも勝つしかない。

岡山のポイントですが、木山監督のもとメリハリのあるチームとなっている。攻撃面ではFWミッチェルデュークの高さしかり、チアゴアウベスの個人技しかり、ハンイグォンの攻撃力しかり。DFWと言ってもいい柳とバイスも厄介な存在である。

守備においては金山から正GKの座を奪取したGK堀田がJ2ではNo1セーブ率を誇る。柳とバイスの跳ね返し力も健在。

セットプレーでは高さを武器に、ロングスローも多用する。

新潟的には一番相手として厄介なタイプである。中盤の要、本山選手も要注目。

新潟のポイントはやはりいかに早い時間に先制点を取れるかだろう。

岡山みたいなタイプのチーム相手に先制されると逆転するのは気が遠くなるくらいハードルが上がってしまう。

フィジカルでパス回しを分断され、セットプレーでワンチャンスを決められる展開だと徳島や町田や千葉の時と同じように大苦戦するだろう。

実はかなり警戒すべきはFWチアゴアウベスである。途中出場が多いが、単独で突破しシュートの精度も高い。身体能力も高いのでトリッキーなプレーもあるため捕まえづらい。彼は出てきたら要注意である。空中戦で劣勢にならないようにスタメンもいくらか変わる可能性がある。

岡山長崎徳島と続く3試合で3連勝できれば一気に昇格は現実的に見えてくるだろう。重要な一戦となる。

コロナ問題


コロナでベストメンバーが揃わないハンデを語る

コロナの感染拡大が再燃しており、サッカー界、ことJリーグでも活動停止になったチームも出てきている。

現在のJリーグのルールだとコロナにより試合ができなくなった場合は該当試合は中止。代替日程にて開催することとされているが、代替日程での開催に至らなかった場合はみなし開催として責めに帰すべきチームの0-3という結果で運用される。細かい部分はJリーグの試合開催方針に記載があるので確認してほしい。

勝ち点0で得失点差マイナス3というのはかなり重めな基準である。なのでコロナ対応はかなり真剣に取り組む必要があるわけだ。

実際、Jクラブの中でも感染対策ガイドライン違反で選手がクラブ独自の制裁を受けたりした例も出ている。

我がアルビレックス新潟も明日控えている岡山戦前に2名の陽性者がいることが発表された。また濃厚接触の疑いがある選手は自主隔離していることも明らかになった。

そうなると岡山戦のスタメンにも大きく影響が出てきそうである。

イッペイ、三戸をケガで欠き、本間至恩は海外へ。そんな中でもアウェイで2連勝をしてのホームに戻っての1戦。またしても災難が降り注いでいる。

もともとアルビはシーズン開幕前のキャンプの段階でコロナのクラスターが発生した。それによって松橋監督の当初のプランだった4-1-2-3という新システムの落とし込みが不十分で機能せず、去年までの4-2-3-1のシステムで今に至る。新システムに4試合で見切りをつけたことで現在首位に位置するまで勝ち点を積み上げられているので結果オーライではあるが今回の様にコロナ陽性者が出て戦力を削がれるシーンは残り15試合残っているので注意する必要はある。

しかしなってしまったものはしょうがない。感染自体を完璧に防ぐのは不可能である。

なので我々が考えなければいけないのはカウントできる戦力でどう戦うか?この1点である。

しかしながら今の新潟には不動のレギュラー的な選手が複数存在する。

特にGK小島、SB藤原と堀米、そしてボランチの高である。この4人は現状替えが効かないというのが今シーズン27試合見てきての印象としてある。これについて異論のあるサポーターも少ないと思う。

GK小島はケガから今季復帰し、完全にポテンシャルを発揮できるほどに復調。

去年の主戦のGK阿部が天皇杯で出場した際に4失点したことからも現在の小島の安定感、そしてビルドアップ参加など新潟スタイルにおいて欠かせない選手であることはサポーターにも広く知られている。

両サイドバックの藤原と堀米は攻守における安定感、そしてプレーのクオリティが高い。彼らのライバルである渡邉と長谷川だが、どちらもクオリティの部分でいくらか落ちる。特に右サイドバックに関しては長谷川の守備面でのクオリティは複数試合見てきた中でも改善できていない。田上や早川がサイドバックもできること、トーマスデンもサイドバックができることからも万一、堀米か藤原が出れない場合は長谷川や渡邉を起用するよりも彼らをファーストチョイスとした方が良いように感じる。

最後にボランチの高宇洋である。

ボランチを主戦場とする選手は複数いるが高のように守備のタスクを上手にこなせる選手は彼しかいないのが現状である。藤原が今季一回だけボランチ起用された時間帯があった試合があったが、高と同じレベルで中盤の守備をこなせるのは藤原くらいという印象である。

島田にしても秋山にしても星にしても吉田にしてもパサー、攻撃的な面で強みのある選手である。実際、高不在のアウェイ横浜FC戦がその影響をもろに受けた例としていい教訓である。

サイドの選手もシーズン当初から3名離脱しているので松田と伊藤がここ2試合出ているが小見、シマブクのベンチ入りメンバー以外で言うと矢村しかいない。谷口のSH起用を復活させれば谷口もあるし同様にゲデス起用というのもあるが選択肢としては減っている。もし、サイドの選手で陽性者が2名程度出たら控えは1名いるかいないかとなってしまい切り札は間違いなく減るだろう。

松橋監督は常々「全員が戦力」という言葉を口にするが、相手に応じた最適解のメンバー編成をロジカルに組めているかどうかはいささか不明瞭である。連勝したここ2戦はうまくハマっているが相手が新潟対策に全振りしてきた場合のメンバー編成に関しては疑問すら残る。そうした状況で選手が離脱し選択肢自体が減っていくとなると窮地であることに変わりはない。

岡山戦のメンバーはそういう意味でも注目である。

レビュー



まず誤審疑惑については8分程度の生配信であらかた話したのでそちらのアーカイブをご覧ください。

チームとしての課題などを中心に今回は触れていこうと思います。

◆立ち上がり浮足立った新潟

前半と後半の立ち上がりに全然良くなかった新潟。

その間に失点。

試合の入りがいまいちな現象は今季も何試合かありましたがその悪癖がここ一番で出てしまいました。

失点してから持ち直して島田の豪快FKで同点に追いつき、前半20分以降はずっと新潟が押し込む展開に。

その中で伊藤が追加点を奪って前半のうちに逆転できたのはよかったですが、ここで3点目4点目が取れなかったのも敗因でしょう。

伊藤のコメントでも指摘されています。

--敗因は。

前節、前々節は2点目のあと、3点目をしっかり取れましたけど、今日みたいに上位のチームは攻撃力があり、前に決定力のある選手がいる。2-1のときに3点目を取れなかったことが敗因だと思います。何点取っても攻撃の手を緩めることなく攻め続けるのが新潟のスタイルだと思うので、そこを崩さないようにしたい。

立ち上がりの失点については堀米のコメントでも指摘されています。

--良くなかった部分は。

後半入りの失点。あのシーンに関しては、気持ちどうこうじゃない。ゲーム運び。失い方とそこからの切り替え、セカンドボールへの反応。自分たちのオーガナイズがうまくいかなかったときに、どこかで流れを切る守備が必要だった。だからこそ、取られ方だなと。技術的なというよりは判断(のミス)。リードしている状況で、中から攻める必要があったのか。出した選手の問題ではなく、チームとして、そういう試合の進め方はもっと高めていかないといけないなと思います。

逆に前半の新潟が押し込んでいたところがチャンスだったのは柳のコメントでもわかります。

「前半なかなかチームとしてうまくいかない中で、逆転されてしまってあまり良くない前半でした。そこからハーフタイムを通して、チームでメンタル的に盛り返せたことが、後半の逆転につながったのかなと思います。」

◆新潟の岡山対策の明暗

前半、押し込んでいるときによく見られたのが藤原の偽SB的動きでした。松田が外に開けば中に入り、松田が中に入れば外に位置取りする。これによって岡山の陣地で数的不利にならず、むしろ同数、局面では有利な状況を生み出し相手のマークのズレを発生させました。

これも柳はコメントしています。

--新潟の攻撃に対して狙いは。

縦パスが良いタイミングで入ってくると前半から感じていましたし、立ち位置もいやらしいところをとってきたので、狙い続けることは難しかった。後半、システムを変えたことによってマークがハッキリして、目の前の相手に強く行くことができたので、そこが勝因なのかなと思います。

この柳のコメントの後半部分にある通り、岡山が後半のスタートにシステム変更で3バックにしてきたことに対応できなかった新潟が簡単に失点してしまい同点にされたことが痛かったです。

さらに柳はコメントで↓

--後半、前がかりになったが。

システムを3バックにして、そこから自分たちも点を取りにいきましたし、どんどん前にプレッシングを掛けることでカウンターの数を増やせたので、結果的にゴールにつながったと思います。

新潟の守備が相手を捕まえられなくなってきたのは痛かったです。デュークのヘディングのシーンも藤原と松田でクロッサーに寄せているし、堀米もデュークに寄せているけど決められてしまった。

もっと寄せてブロックするか、デュークと競り合うDFをちゃんと上背のある選手にしておく必要があった。

ここに新潟が対策されたときの切り返しの下手さが気にかかる。

相手が修正してくるのはある意味当然。そんな中でも相手の取ってくる策は27試合も終わっているわけだからある程度手の内は見えているわけです。

今回のように3バックに変更して来たらこういうプレーで相手を揺さぶりチャンスメイクするなどの指示が明確にはなかったように思います。

その中でも舞行龍が起点を利かして斜めのロングフィードでサイドチェンジを活性化させたり、ピッチ上の選手の中でサッカーIQの高い選手がなんとかしようというシーンは見られましたが、チーム全体として狙いは共有されてなかったので連続性が無かったのはより、監督コーチの無策ぶりを垣間見える内容とも取れました。

次節に向けて堀米のコメントから…

--次は長崎戦。どういったところを改善するか。

前線にパワーある選手がいるという同じような特徴を持っている。外国籍選手はかなり強烈なので、より組織的に、チャレンジ&カバーができる距離感で守らないと。ただ、ミスマッチだとしても、個で負けちゃいけない。クロスを上げさせないこともそうだし、上げられても中ではね返す。相手に良いプレーが3つ4つ続けば点が入るし、こっちがミスを3つ4つ重ねれば失点する。どこかで個の力で止め切る選手が必要だし、逆に言えば攻撃では良いプレーを連鎖させる集中力、危機察知能力が必要。パワーの使いどころは個人個人、ファウルで止めるのも1つだし、必要だったかなと思います。

このコメントはごもっともですが、懸念があるとすればコンスタントに出場している選手の疲労度合いです。

実際岡山戦でも個でいつも上回ってくれている藤原、堀米、高が疲労の影響からか競り負けたりイージーミスがあったりと、いつもなら無いようなプレーが散見されたことは懸念点でしょう。

ましてや長崎戦は舞行龍が累積4枚で出場停止。田上と早川のコンビかトーマスデンがいよいよ出てくるのかも注目ですがCBも試金石となります。

長崎まで私も観戦に行きますのでこの目で見届けてきたいと思います。プレビュー動画もお楽しみに。

 
 
 

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