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J2第26節アルビレックス新潟vsレノファ山口FCの話題はこちら

  • 執筆者の写真: こうずてぃーびー
    こうずてぃーびー
  • 2022年7月10日
  • 読了時間: 5分

更新日:2022年7月12日


新潟VS山口試合プレビュー


新潟は2位につけているものの直近3試合で1勝2敗。調子が上がらない。前節の敗戦で千葉にはシーズンダブルを決められてしまった。

一方の山口は前節大分とドロー。ボール保持も攻め手にも比較的優位に試合を進めたが大分GK高木の好セーブもありゴールを割れなかった。

新潟対山口、前回は新潟のホームでドロー。当時の新潟はまだ4-1-2-3の新システムを試している最中でチグハグさがあったものの、山口も名塚監督がポゼッション型のスタイルへの転換をうまく進めておりいいチームになってきているので全く侮れない。

山口は勝ち点31で15位と勝つか負けるかで昇格戦線か降格戦線か分かれる、新潟は自動昇格圏をキープするためにも絶対に勝たなければならない。



山口のポイントはビルドアップの起点となるヘナンや佐藤、山瀬などが比較的自由にプレーできるか?沼田という素晴らしいアタッカーがどれだけチャンスメイクできるか?そしてウイングからセンターフォワードにコンバートされた高木大輔の神出鬼没な前線での動き出しがどれだけ決定機につながるか?この3点だと見ている。

前回対戦時もルーキー沼田選手のクオリティの高さは指摘したが、引き続き脅威となるだろう。

厄介なのは調子を上げている高木大輔選手である。本職ワントップではないものの、今の山口にはうまくフィットした使い方をされている印象がある。

GK関選手もセーブ率が高いので要注意。


新潟のポイントは、本間至恩の移籍報道もありシーズン当初は豊富と思われたサイドアタッカー不足にある。

松田は先発だと調子がいい説はあるとして、90分フルで強度高くプレーすることが難しいデメリットも露見されてきた。

イッペイシノヅカは今季絶望、三戸も肩を負傷中、小見は数試合ベンチ入りも無い。こうなるとシマブクと松田の両サイドとなるが、かなり不安定なように思う。

加えて高木先発の2試合で直近負けており、伊藤先発の1試合では勝てている。主軸である高木が本調子となっていないならそれも不安材料である。

谷口と鈴木の両FWも得点から遠ざかっているのも懸念点。トーマスデンの復帰間近という報道が明るい材料だが、ゲデスは最近ベンチ入りも無い。

天皇杯でのぼろ負けでメンバー入りしていない選手にはそれなりの理由があるのはわかるが、そうなると単純に層的に問題が出ているということだ。

最近は選手を固定していることもあり、相手は対策がしやすくなっていること、気温上昇でプレーの質が落ちてきたこと、そして最後に勝者のメンタリティーが不安定であること、ここを払しょくし、鬼門のアウェイでの勝利をもぎ取りたい。

セットプレーからの得点をもっとふやせるといいのだが…。


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レビュー




横浜FCと仙台との勝ち点差を考えても勝ち以外にない試合でしたが、見事勝利。

鈴木の2G1Aの活躍、そして高木と伊藤の共存、その緩衝材に星が躍動、早川も集中して守りメンバーが入れ替わってもいいサッカーで勝利をつかみ取ることができました。

順位も首位に返り咲き。横浜が引き分け、仙台も引き分けで横浜とは勝ち点で並び、仙台とは勝ち点差3まで開くことになりました。

次節は金沢戦、私も現地観戦に金沢まで行きますがしっかり山口戦の振り返りをしていきましょう。

■高木と伊藤の共存

シーズン当初、4-1-2-3のインサイドハーフ2枚をこの2人で構成して攻撃的に構えたかっただろう松橋監督の構想は別の動画でも説明していますが、主にキャンプでのクラスター発生による準備不足と選手への落としこみ不足で機能せず4-2-3-1に戻して結果が出たというのは言わずもがな。

久しぶりの同時起用となったわけですが、ボランチに島田ではなく星を起用したことで功を奏します。

星が前線へたくさん顔を出すので高木と伊藤の間のスペースでボールに絡む動きが増え、攻撃時の数的優位を作れたことと、CFが鈴木だったことでよりスペースの活用、いわゆる周りの選手の動き出しや連動と言ったものが良い感じにかみ合って攻撃が活性化したことが上手くいった要因だと分析しています。

星が前に出れたのも高が守備のタスクを全部こなしたこと。堀米のオーバーラップなどでより数的優位な状況が作れて選択肢が増えたことなども要因に含まれます。

■山口が自らのスタイルでぶつかってきてくれた

3-1で勝利しましたが課題は残っています。新潟対策で引いて守ったり、フィジカルで流れを分断してくるチームに対して勝つということに対しては未だに解決はしていない。

今回は山口が自らのスタイルであるポゼッションスタイルを崩してまで新潟対策をしてこなかったことも大きく勝利に影響したとみる。

基本的にポゼッション、ポジショナルプレーとよばれるスタイルは技術力がベースにないとなりたたない。細かなパスミスも命取りになってしまう。

Jリーグ最高峰のポジショナルプレーは言わずもがな松橋監督の古巣の横浜FMだが、技術力に長けた選手しかいない。J2においては新潟も圧倒的技術力を誇るが、いざ横浜FMと対戦するとなればその技術差が戦力差となり劣勢になることは明白である。

となると正面からぶつかってくれば新潟と山口では新潟に技術力に利があるので上回るというのは明白である。

ハイプレスや中央の守備固めなど、新潟対策的エッセンスも名塚監督は指導してきたようだがピッチ上ではうまく表現されていなかったのも助かった。

■枠内シュート12本で3ゴール

松田は右サイドの突破では多くのチャンスを作った一方で少なくとも2回はあった決定機で外してしまったのはもったいなかった。

決めきる時に決めきるということの大事さは去年も痛いほど味わった。

今季は得失点差で大きく稼げているが、考え方によってはもっと上積みできたともいえる。

金沢もGK白井がスーパーセーブ連発する優秀なGKなので次節ではクリアにしておきたい課題である。

■その他

三戸が全治3か月とイッペイ同様今季絶望。至恩は海外移籍とアタッカーを3人失ってしまった。補強のニュースが待たれるところだろう。

 
 
 

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