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J2第24節アルビレックス新潟vsザスパクサツ群馬の話題はこちら

  • 執筆者の写真: こうずてぃーびー
    こうずてぃーびー
  • 2022年7月1日
  • 読了時間: 6分

更新日:2022年7月4日

群馬戦プレビュー


横浜FCとの頂上決戦に敗れた新潟は引き続きアウェーで群馬と対戦する。

現状、新潟はホームでは無類の強さを発揮しているが、アウェイでの戦績は思わしくない。特に関東圏のチームとのアウェイ戦、通称関東アウェイではすこぶる戦績が悪い。

町田、千葉、横浜に負け、大宮に引き分け、水戸に勝ちと1勝3敗1分である。

群馬とは前半戦、新潟のホームで対戦した時には勝てているが堅守が売りのチームであるのに3-2と打ち合いになった。加えて、浦和との天皇杯では見事にジャイアントキリングを成しえた。走力とタフさは大槻監督のモチベーター的な部分が選手に良い作用を生んでいると思われる。

しかしながら群馬は前節徳島に敗戦。

ちなみにリーグ戦直近5試合で4敗1分と苦しい状況である。さらにさかのぼるとリーグ戦は7戦勝ちが無い。

新潟と群馬の対戦成績は新潟の3勝1敗1分けである。

降格争いに加わらないためにも群馬からしても勝利が欲しいところだろう。新潟も前節横浜に敗れているので追う立場となるので勝ち続けるしかない。注目の一戦となろう。

群馬のポイントはその守備力にある。その中心となるのがGKの櫛引である。山形や清水で活躍したが近年ケガで出場機会を減らしていた。今季から群馬に加入し、ケガからも見事復活。神セーブを連発した試合も複数あり、「当たっている」時の櫛引は前節で戦った横浜FCのブローダーセン並みかそれ以上の能力を発揮する。新潟からしたら決めきる時に決めきらないと厳しい展開になるだろう。

スタメンかどうかは不明も、左SHの山根からのクロス攻撃や突破は注意が必要である。相対するのが藤原なのでここの攻防は見どころとなるだろう。

セットプレーは風間がクオリティ高く蹴ってくるのでそこも注意。新潟が古巣となる平松は持ち前の走力と献身性で新潟DFに圧をかけてくるだろう。

基本的にはカウンターで一瞬の隙を突く形の攻撃で得点に至るケースが多いので、不用意なボールロスト、そしてセカンドボールが握れないとなるのは新潟からしたら避けたいところ。

新潟のポイントは攻守の切り替えとプレーの精度だろう。高不在の影響を感じた前節横浜FC戦。群馬戦では高が復帰する。加えてU-21帰りの三戸もメンバー入りしそうである。

プレーの質、ポジショニングのズレの修正やプレスの認識を再度すり合わせる必要など前節見えた課題がどれだけ改善されているのかも注目である。

空中戦を考慮するとしばらくメンバー外が続いているゲデスなどのメンバー入りもあるかもしれない。連携面でどこまでチームにフィットしつつあるかコーチングスタッフの力量によるだろう。

新潟対策としてはいくつか型が見えてきている。ハイプレスと中央固めの併用をした横浜FC型かボールの出どころと受け手に激しくプレスに行き流れを分断させる徳島型の2型に大きく2分するはずである。横浜FC型は選手の質がある程度ないと成しえない戦術であるので基本的には徳島型の対策をされた場合、新潟は判断を早くし、パスやトラップの質を上げることで上回るのが目先の対処となるだろう。そこをチームとしてポジショニング、ポジション移動、役割分担などでよりシステマチックに改善できれば苦戦する可能性は減る。群馬がどのように新潟と対峙してくるか次第だが、今の新潟のスタイルではプレーの質が担保されないと難しい。夏場にかけて気温も上昇してきて体力消耗も激しいだろうが気候に関する条件は相手も一緒である。

去年は25度以上だと勝てないなんて言われていたが、同じ轍を踏まないためにも連敗しないためにも勝利で終えたい。

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レビュー



新潟は幸先よく早い時間に先制。伊藤が比較的自由にプレーできており、群馬がそこを修正してくる前に追加点をゲット。

これでかなり試合運びはしやすくなった。

山根がかき回し始めた後半の半ば以降は守勢に回りピンチもあったが小島のスーパーセーブなどで無失点で切り抜け2-0で勝利。

前節横浜FCとの頂上決戦に負けたため鬼門の関東アウェイで連敗は避けなければならなかったアルビにとってこの勝利は大きい。加えてここで勝ち切れるという点が去年との大きな違いである。去年までであればよくて引き分けだっただろう。気温25度以上だと勝てないなどともいわれていた昨季を踏まえると19時でも33度あった群馬の地でクリーンシートで複数得点での勝利をチームのメンタル面の充実をうかがわせる。

群馬は大槻監督のインタビューで答え合わせできたが、ボールホルダーに2人がかりで囲いながら奪いに来る戦法を取った。

気温も高いため体力消耗を踏まえてむやみにハイプレスに来るのではなく、確実にボールホルダーへ圧をかけ、そのミスを誘い、ボールの出先で刈り取り素早いカウンター、もしくはボール保持してサイド攻撃というプランだったようだ。

しかしそこは新潟の選手のプレーの質と、今節復帰した高宇洋の存在が群馬の作戦を滞らせた。

ボランチで先発起用された秋山、そして先発復帰した田上、加えて堀米、千葉、藤原とディフェンスラインとボランチの選手が正確なロングフィードを前線に供給できていた。このため群馬の守備網はうまくハマらず、攻勢をかけようにも高が立ちはだかった。

秋山も持ち味の前線へのパス供給や、攻撃参加で見せるポジショニングなどで出来の良さを感じさせた。しかしながら課題である守備の軽さはところどころで散見されたのは気にかかる。高や藤原、堀米がカバーできているうちは良いが、この3選手が不在となった時はかなり危うさを感じた。改善に期待したい。

中央は高が締め、サイドは藤原と堀米が締め高がカバーに入る。これが新潟の守備の生命線であることは再認識された。おそらく今後新潟に対峙してくる相手はこの3選手をいかに孤立させ5分の勝負に持ち込み突破の機会を増やせるかがカギになってくるだろう。そうなると疲労度やけがのリスクなども気になってくる。松橋監督は全員戦力とは言うものの、高、藤原、堀米そしてGK小島は替えが効かないというのを既に察しているはずである。

GK小島のビルドアップ参加、落ち着きをもたらすプレーの質、そしてセービングやハイボール処理はJ2では段違いに高レベルである。飯倉みたいな無理な判断をせず冷静な状況判断ができるので決定的なミスもボールタッチ数を考えれば驚くほど少ない。

気になるのは途中交代で入った島田の出来があまり良くなかったことだ。

高との不動のコンビと思っていたが、昨日のプレーレベルでは秋山や吉田、星の方がいい場面が出てくると感じざるを得ない。

加えて高木と鈴木を並列にした鈴木0トップ策もさして効果的でなかった。千葉戦を見据えて試しただけなのか?群馬戦での戦略的な意図があったのか読めないがこの試合はなかなか選手交代が難しい試合ではあった。

三戸の怪我も心配なのでサイドアタッカーの駒が当初よりも減ってきている。夏の補強でどのような選手が来るのかも読めない。

 
 
 

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