J2第22節アルビレックス新潟vsブラウブリッツ秋田の話題はこちら
- こうずてぃーびー

- 2022年6月19日
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プレビュー
秋田戦プレビュー
J2はリーグ戦21節が終わり、未消化の試合があるクラブもいくつか残っているものの新潟は首位で折り返し。勝ち点42なのでちょうど1試合2点ペースで積み上げてきている。
一方の秋田は勝ち点26で15位。自動降格の21位いわての勝ち点が18。プレーオフ圏内の6位山形の勝ち点が30。ちょうどその中間やや上に位置している。
秋田のストーミングサッカーVS新潟のポジショナルプレーという図式になるが前回の対戦では新潟が敗戦している。
当時は秋田のホームで天気も悪くピッチ状態が最悪。加えてフットボールコンタクトを逸脱したプレスに審判がなかなか笛を吹かなかったなど様々な要因が重なり新潟のスタイルを出すことが難しかった。
一転してホームビッグスワンで秋田を迎える。今季ホームで負けの無い新潟がリベンジできるかが注目である。
秋田のポイントはやはりその走力とハイプレス、フィジカルである。
前回対戦時は労を惜しまない前からのプレスを継続し、新潟のボールホルダーには素早くコンタクトをし、ファール関係なく潰して相手のリズムにさせなかった。
前線には武選手、吉田選手、中村選手などがおり、最終ラインには千田選手と池田選手がいる。セットプレーもロングスローもあるので新潟の守備陣はゴール前での守備はかなり気を遣う必要はあるだろう。
クロス攻撃も秋田のパターンの一つなのでクロスを上げさせないサイドの守備も大事になってくるだろう。
新潟のポイントは秋田のポイントで述べたセットプレーやロングスロー対策、そしてクロス対策。加えて、前回の教訓を生かすのであれば相手が寄せる前にボールを動かすサッカーで新潟のリズムに持って行きたい。
幸い、前線の選手は組み合わせをいろいろと試してきていることもあり連携面は及第点ではある。それをさらに上のレベルに上げて、アメフト選手ともラグビー選手とも形容される秋田の選手からのボディコンタクトを極力避けられるように展開させたい。
堀米藤原の両サイドバックがサイドを制圧し、千葉なのか舞行龍なのか田上なのか誰が出るかわからないがセンターバックは制空権を握りたい。
高木や伊藤を中心に攻撃はリズムよく展開し、本間や松田の両サイドアタッカーが1対1で仕掛けて突破するということができれば大いに新潟側のリズムになるだろう。
そして何より先制点が大事である。
守ると粘り強い秋田なのでセットプレーなどで一瞬の隙からの失点は新潟からしたら絶対に避けたい。
生配信
レビュー
秋田戦レビュー
前回対戦時には劣悪なピッチコンディションと秋田のフィジカルを活かした展開により新潟らしさを出せずに負けてしまいましたが、今回はホーム10連勝という記録も副産物的にかかるリベンジマッチでした。
結果は3-0で快勝。
前半のうちに先制点を取れたのは大きかったです。
至恩がラインを割らないようにボールを残して松田がゴール。
やはり松田はスタメン出場だと結果を残すタイプのような気がします。別の動画でそこの検証をしているのでまだご覧になってない方はぜひ。
前半は松田の右サイドからの攻撃が目立ちました。
流れからチャンスメイクという場面こそあれどセットプレーの流れから先制点を取れたのも、流れからうまくゴールに結びつかなくてもリスタートで結果を残せるチームになってきたという点でポジティブに捉えていいと思います。
悪い時のアルビであれば流れから点が取れずにズルズル相手ペースになり潟るというパターンだったことを思えば今年のアルビが一味も二味も違うと感じさせてくれます。
しかしながら後半立ち上がりから新潟が追加点を決めるまでの間は苦しい時間が続きました。
前半は鳴りを潜めていた秋田のハイプレスが強度を増し、新潟のビルドアップのリズムを崩しにかかります。
田上にパスミスが出たり、細かいところでパスが合わない、トラップミスを奪われるなどで秋田が攻め込む時間が続きましたが、久しぶりに復帰した舞行龍がきっちり抑えます。
おそらく次節の横浜FC戦を睨み千葉をフルで温存させた分、舞行龍のタスクは多くなっていたはずですがきっちりこなし、決定的なピンチの場面でも防ぐなどMVPも納得の活躍でした。
その中で小島が冷静にハイボール処理をしたり、細かいところでの時間稼ぎをしたりなど頭を使ったプレーもあり、やはり守備の安定が非常に今のアルビを支えていると感じさせる出来でした。
シマブクが2得点に絡む活躍をしたこともポジティブな材料ですし、高木が満身創痍でも伊藤が出てくる層の厚さは3点目を見る以外でも感じられたと思います。
残念ながら高が累積で次節出場停止なのは痛手ですが、現在のアルビはJ2でも屈指の技術力と戦術浸透度があるのでなんとかカバーしていってほしいところです。
大分戦でもそうでしたが、相手に攻め込まれても耐え続ける守備ができるのも大きいです。
しかしそこで局面を打破する策をもう少し早くできればいいのですが、そこは今後のベンチワーク含めた采配の部分になってくるでしょう。
この試合では結果的に途中出場した鈴木、シマブク、伊藤の3選手ともが得点に絡む活躍をしましたし、実際のところベンチの選手の特性と試合の流れを考えると5人フルで枠を使わなかった理由も理解できるし、結果的に勝ったので良いんですが、ここがより緻密に進められるとより無双の領域に行けるのでは?と感じました。


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