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J2第21節アルビレックス新潟vs大分トリニータの話題はこちら

  • 執筆者の写真: こうずてぃーびー
    こうずてぃーびー
  • 2022年6月11日
  • 読了時間: 6分

更新日:2022年6月13日

プレビュー



生配信





現地観戦記



レビュー



◇ポジショニングと声掛け

現地観戦してDAZN観戦とは違う気付いた点もあったのでそこに触れつつ、今回はメインとして選手のポジショニングと声掛けを中心に触れていきたいと思います。

大分が積極的なハイプレスを仕掛けてきました。ハイプレスを新潟のディフェンスラインに仕掛けてきて、後ろからのビルドアップを阻止したいというのは新潟対策の一つとしてあらゆるチームが仕掛けてきていましたが、大分はそこにかける人数を他のチームよりも1人増やしてきました。

CB2人にボランチ1人に対してそれぞれマンツーマン気味に付くのでGK小島の選択肢が限られてきます。

そこを逆手にとって大分の前線と守備陣の間のラインで高木や鈴木が受けるというシーンがあってそこからつなぐというのは新潟的には打開策の一つとなっていました。

ここで触れるべきところは何点かありますが、まずGK小島のビルドアップ能力の高さはJ屈指であること。25歳と言う若さでここまでビルドアップで気の利くGKはJではなかなかいません。

千葉や田上、堀米、藤原、高、島田の動きだけでなくその前の高木、至恩まで見えている視野の広さ。相手の状況を見て柔軟にパスの出し先を変えられる状況判断力。危険と判断したら迷わずサイドに蹴るという危機管理能力。これだけボールに触れる回数が多いので当然パスミスも発生しますが、それでも繋がる場面は一転してチャンスになることがあるので彼の存在は新潟スタイルを体現する上でかなり重要であることを再認識しました。ファインセーブも何度かありましたし、そもそものGKとしての能力も高いので唯一21試合すべてフル出場と言うのは納得。怪我無くここまで来ていることがかなりプラスに働いています。

次に千葉と堀米の声掛け、声出しがかなり効いていると感じました。

千葉が至恩にポジショニングのズレを指摘して修正させてパスコースを作らせたり、堀米がわざとサイド深くに下がって相手のプレスを引き寄せて千葉が島田へのパスを出せるようにパスコースを作ったり、誰がどこにいるべきかの声掛けが積極的に行われていて試合の中で修正しながら相手の嫌な位置を取ることを集中してできていたと思います。

至恩のポジション修正に絡めた話をするとなぜ大分の守備陣と前線の間のスペースができたかというと本来大分からしたらもっとコンパクトにしたかったはずですが、新潟の両サイドに至恩と松田というドリブラー、俊敏なドリブラーがいることで相手がそこをケアして若干ラインを上げ切れていないのが効いていたように思います。要は新潟のカウンターをケアしたかったということですね。

あとは藤原、堀米、高、島田の気の利いたポジショニング。これはこの試合に始まった話では無いですが、例えば後半、谷口が右サイドで相手を深追いしすぎて本来SHの谷口がマークすべき相手がフリーになって藤原がそこのカバーに入ったあとの、藤原の裏のスペースのカバーリングを島田がしたりとか、そういう連動性。堀米にも高にも言えるんですが、そういうポジショニングとカバーリング。逆に藤原が相手のWGをマークしているときに、また谷口が深追いして剥がされたタイミングで相手のIHに対して島田や高が猛ダッシュでプレスに行く献身的な姿はDAZNではなかなか臨場感的に伝わらない部分もありますが、現地で見ていると「そこまで走って追ってくれるのはデカいな」と思ったりしたので、選手のインタビューでもありましたがそういう目の前の敵が最大の敵と言うリスペクトを含めた真っ向勝負的なシーンは見ていて感動しました。

悪い時のアルビはこういうシーンが少なかったり、至恩だけ、高だけみたいにある特定の選手だけが目立つので、複数選手ができていると試合の流れも良い方に変わるし見ていて一つ一つのデュエルに拍手を送りたくなるなぁと感じました。

一方で、先ほどから触れている谷口について。久しぶりのWG、SH起用だったので期待していましたが、相手の追い方がCF時のままだったのでチグハグさが残ったのかなと感じました。

CFつまりワントップ起用の時は鈴木が得意にしているように

  • 相手にプレッシャーをかける

  • 相手のパスコースを制限する

ここら辺がメインタスクになりますが、サイドでの起用となるとタスクが変わります。

  • パスコースを制限した中でハメて刈り取る

  • 背後のスペースをケアしながらパスコースを消したりバランスよくポジショニングを取る

ここらへんが大事になってきます。

前進してプレスをかけるなら刈り取りきらないといけないですし、それができないのであればボール保持者のパスコースを消して前進させないようにポジショニングすることで背後のスペースを狙われるリスクを減らしつつ相手の攻撃を停滞させることができます。

ここのタスクの違いをうまく組み替えて動けてなかったかなぁという印象。がむしゃらさ、全力さはとても心を打つのですがやみくもではいけません。藤原と高も声掛けしてたんですけどね。

あと、後半守勢に転じてボール保持率が落ちた件は、後半早々に追加点を奪えて2点にリードが開いたタイミングで大分からしたら攻めるしか無かったということと、長澤が入って明確なターゲットが生まれて狙いが単純化したことで大分の攻勢が強まったように見えますが、空中戦が田上が良く対応していたし、堀米は身体張ってクロス上げないようにしていたし、引いて守るということも今のアルビはかなりできるので耐える時間のように見えますが、本当にピンチとなる場面はオフサイドだったりもありましたがしのげたのかなと思います。

あとは高がもっと得点力、シュートの精度が上がってほしいとか、鈴木からの高木のような1点目のシーンみたくカウンター一閃というシーンももうちょい増えたらいいのにとか、至恩が持った時の堀米のオーバーラップをもうちょい見たかったなーとか、小見は鈴木の意図と状況を踏まえて動き出せればもっとチャンスになるのになーとかありますが、全て試合の展開や状況に応じてですからね。何とも言えません。

あとは本当に細かいところのパスのズレ、トラップミスを減らすとか、セカンドボールを握る続けるとかそのあたりかなと。

松橋監督については結果が出ているので批判とかは現時点ではないのですがこの試合でわかったことは谷口にSHとしての役割・タスクの整理をしてあげて指示してなかったのかな?とか、長谷川に関してはもうSBではなくてSH要員として考えている=長谷川の守備面の問題は松橋監督も把握していてSBとしては若干諦めた=藤原の替えが効かないのかなとか、そのあたりなのでどこまで戦略的に考えての事象なのか、選手の判断によるものなのか、ただのラッキーなのかわかりづらいところがあるのでこの議論は保留。

とにかく単独首位で前半戦折り返し。前半戦1位で折り返したチームの自動昇格率は60%だそうです。ともかく結果が出るまで連勝し続けることと連敗しないことが大事になります。

 
 
 

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