J2第15節アルビレックス新潟VS東京ヴェルディの話題はこちら
- こうず

- 2022年5月8日
- 読了時間: 4分
更新日:2022年5月16日
試合レビュー。
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首位浮上について
詳細レビュー
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◆スペースを突いて前半だけで3得点
松田が1ゴール2アシストとスタッツからも出ていますが右サイドからの攻撃リズムが良かったです。
藤原も攻守に安定感抜群で良い連携ができていました。
舞行龍から藤原、松田から高木と1点目は流れるような展開。
2点目も松田が左足でゴール隅にきっちり決める形。
どちらもヴェルディのDFの前のスペースで余裕をもってプレーできたのが大きかったように思います。選手間の距離も、プレーの質も両面がかみ合うと結果が出ることを証明したシーンです。
新潟のスタイルでスペースを侵略して得点を奪う、わりと理想的な流れでした。
3点目はセットプレーが起点になっての舞行龍のヘッド。
序盤戦はセットプレーの数こそ多かったのに得点に結びつけられないという問題がありましたが、熊本戦あたりを皮切りにセットプレーから得点が徐々に取れているのは良く改善されているポイントだと思います。
守備でもヴェルディに出しどころを無くすようなスペースの埋め方ができていたので、出し手へのプレスがそこまで強くなくても結果的にマイボールにできるという、ある意味ヴェルディ対策のような守備ができていました。
◆後半に一気に同点まで追いつかれる
後半、ヴェルディがハーフタイムで4人替え。これが功を奏します。
左サイドに移った東京10番新井選手が躍動しまずは1点返される。
この段階で強度高めて寄せるのか?引き続きスペースを埋めるのか?認識をすり合わせる必要があったがズルズルとバスケスバイロンに2点決められ同点に。
2失点の段階で秋山に替えて高を投入しましたが3失点目が決まってしまいました。やはり守備の認識すり合わせの重要さを新潟としては感じる結果に。
新井もバスケスも個で質の高いプレーを展開してきたので、前半とは違い、個人に対して対人強く行き潰す守備の方が有効でした。少しでもプレーに余裕を与えるスペースを与えたことが3失点の要因と分析します。
同点に追い付いた後に新潟は本間至恩と伊藤涼太郎を投入。
至恩の個人での突破とハイプレスでヴェルディの勢いを止め、流れをイーブンに戻すことに成功します。
ポゼッションサッカーはボールを持つことで優位に攻撃を進める以外にも、ボールを自分たちで持っている限り、相手はゴールを奪えないという理屈も存在します。至恩がサイドを抉り続け、セカンドボールも新潟が拾い続けることでヴェルディが攻撃に割く時間を減らし、守備に専念させることがすなわち新潟にとっての守備でもあるという流れが出てきました。
その後残り10分のタイミングで谷口に替えて矢村が投入。
谷口は本来裏抜けが持ち味の選手ですが、1トップ起用が続いている中で前からのプレスや、前線でのボールの納め役という役割もこなせるようになってきており、成長を感じます。
矢村は今季、出場した試合でなかなか結果を残せていませんでしたがこの拮抗した状況でやってくれました。
利き足でない左足で外に逃げるようなスーパーゴール。あれはどんなGKも取れません。
これが勝ち越し弾となり、そのまま試合終了。
前半、谷口がエリアで倒されてPKだろ…というシーンがありましたが中村太主審なので当然取られずということがあったのを踏まえても、こういう試合を自力でものにしたことは大きいです。
今季で言えば千葉戦のように後半ロスタイムに失点して負ける=通称「潟る」ということもありましたが、このGW5連戦において払しょくされたように感じるのも頼もしいです。
◆首位
これで8戦負けなし。
5連戦は4勝1分という結果でアウェー琉球戦をはじめ、金沢戦も岩手戦も内容自体は良くなかったですが、結果を残せたのも大きいです。
加えて、高&島田のボランチコンビに秋山が計算できるようになってきたことも収穫。田上が舞行龍&千葉とターンオーバーできているのも心強い。
高木と伊藤がトップ下を担えるのも、松田三戸イッペイ本間とサイドアタッカーの強度も高いこと、谷口が鈴木不在でも孤軍奮闘していること、藤原堀米の安定度、あとはゲデスのフィット待ちというところか。
矢村も結果を出したしあとはトーマスデンがいつ出場できるか?昨年の2番手DFだった早川がいつ出てくるか?超高校級吉田陣平選手の出番は?川崎F橘田選手の同期遠藤選手の出番は?などなど、まだまだ秘めたポテンシャルがある状況での首位なので、期待は高まるばかりです。


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